2012年9月4日火曜日

9月29日、東京都江戸川区でリンカーン大統領に関する勉強会を行います。『Abraham Lincoln vs Zombies』を上映

全日本南北戦争フォーラム主催で、リンカーン大統領についての勉強会を、下記の日程で行います。
正会員の皆様はふるってご参加ください。
部外の方々もご参加になれます。



全日本南北戦争フォーラム勉強会「リンカーン」
日時:2012年9月29日 18時00分~
場所:東京都江戸川区 篠崎文化プラザ 第2講義室
東京都江戸川区篠崎町7-20-19 都営地下鉄新宿線篠崎駅直結 詳細は下記サイト
http://www.shinozaki-bunkaplaza.com/
参加費:正会員は会場使用料金を頭割り負担願います(500円前後を想定)、外部の方は無料
ご参加につき、事前の申し込み、予約などは不要です 

本年秋以降、なんとリンカーン大統領に関する映画が3本も、立て続けに本邦で公開される予定です。リンカーン暗殺事件とその犯人たちの裁判を描いた『声をかくす人』、リンカーン大統領は吸血鬼ハンターだったとする伝奇作品『リンカーン/秘密の書』、そしてスピルバーグによる骨太の歴史大作『リンカーン』です。いかに南北戦争150周年といえど、画期的なことです。われら南北戦争ファンは、これらの公開ラッシュを万全の態勢で迎えねばなりません。
言うまでもなく、リンカーンという人物への理解なくして南北戦争を語ることはできません。しかしその評価は、奴隷解放の聖人から強圧的な独裁者までさまざまで、今に至るまでまったく安定しません。南北戦争を語るにおいて、最も基本にして深遠な存在、それがエイブラハム・リンカーンであるといえます。
今回本会では、その南北戦争の最も核となる人物について、あらためて語り合う場を設けてみたいと思います。勉強会は自由討議の形をとり、銘々がそれぞれのリンカーンを像を語り合う中で、この人物が真に成し遂げたかったものに迫ってみたいと思います。
なお勉強会に先立っては、150周年ブームの中でも恐らく絶対に本邦公開はないであろう、 『リンカーン/秘密の書』の便乗映画作品『Abraham Lincoln vs Zombies』の上映を行います。合わせてお楽しみいただければと思います。

第1部:映画『Abraham Lincoln vs Zombies』上映会
監督:リチャード・シェンクマン
出演:ビル・オバーストJr. ジェイソン・ヒューリー ドン・マクグロウ

2012年 アメリカ映画 日本未公開 90分
(あらすじ)
アメリカ合衆国16代大統領として南北戦争を指揮するエイブラハム・リンカーンのもとに、とんでもない報告が届く。南軍の砦を偵察しに出た騎兵隊が、ゾンビに襲われて全滅したというのだ。その報に半信半疑な周囲をよそに、リンカーンは真剣な覚悟を固める。彼は幼少期、ケンタッキーの田舎で両親をゾンビに惨殺されていた経験の持ち主だったのだ。南軍よりも優先して取り組まねばならぬ人類の敵、ゾンビの討伐に、リンカーンは自らで当たる覚悟を固める。アメリカを揺るがす内乱の中で、大統領は人類社会を救うことができるのか…。
あらすじからして荒唐無稽、支離滅裂。画面から漂う安っぽいB級テイストは、『リンカーン/秘密の書』に便乗するためだけにつくられたような感がプンプンで、見る者をある意味で酔わせます。しかしこんな企画が通ってしまうのが、南北戦争150周年に沸く今のアメリカだとも見るべきでしょう。大きな首刈鎌をふるって自らゾンビ狩りに挑むリンカーンの脇を固めるのは、エドウィン・スタントン陸軍長官、南軍のストーンウォール・ジャクソン将軍、そして若き日のパット・ギャレットやセオドア・ルーズベルトという、噴飯モノの人々です。ここまで阿呆らしいと、これは逆に一見の価値アリとも思えてきます。アメリカ人にとってリンカーンとは何なのか。公開が待たれるスピルバーグの大作とは逆の意味で、この作品はそれをしみじみと教えてくれるのではないでしょうか。リンカーン関係の映画が連続で封切られていく今年の秋以降ですが、本作の日本公開はまず見込めないでしょう。この機に、この会こそで、この世紀の怪作の真価を見極めてはみませんか…?

 第2部:リンカーン勉強会「解放者? 独裁者? それともバンパイアハンター?」
 『Abraham Lincoln vs Zombies』の余韻もそのまま、参加各位のリンカーン像を率直にぶつけ合うところから始めたいと思います。会場にはDVD、CDの再生環境を備えますので、映像、音声史料の持込なども大歓迎です。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。
(事務局)