2019年8月26日月曜日

10/5に連続セミナー「南部とは何か」勉強会(映画『国民の創生』上映会)を開催します

全日本南北戦争フォーラムでは2019年10月5日、東京都内で連続セミナー「南部とは何か」の勉強会を開催、会場で映画『国民の創生』を上映いたします。
『国民の創生』は1915年制作のアメリカ映画。南北戦争前後のアメリカ史を「再現」したという触れ込みの作品で、アメリカ史上初の長編劇映画でもあります。監督は「映画の父」とも評される、映画史上の巨人、D・W・グリフィス。クロスカッティングやクローズアップ、パンなどの、現在でも多用される映画撮影技術を初めて編み出し、取り入れた歴史的作品で、現在でも多くの映画人から「映画の教科書」的な位置にあるとみなされ、敬意を払われている映画です。
ただ同時に、南北戦争に南軍将校として従軍した父を持つグリフィスは、南北戦争における南軍を「崇高な大義のため戦った存在」と描写。戦後の南部で「増長する黒人」を極めて侮蔑的に描き、「白人種によるアメリカ支配」を取り戻す「正義の存在」としてのKKKを英雄のように持ち上げるというのがこの『国民の創生』の内容で、上映当初から大きな物議をかもしてきた問題作でもあります。
今回の上映会は、全日本南北戦争フォーラムと、NPO法人江東映像文化振興事業団さまとの共催で行います。この歴史的映画の上映とともに、本会会員や江東映像文化振興事業団メンバーの方からの解説、トークなども行う予定です。
南北戦争、その中の南部を映画史の中に強烈に刻み付けた本作を、ぜひこの機会にご覧ください。会員外の方でも参加できます。

日時:2019年10月5日 13時30分~
場所:東京都千代田区鍛冶町2-5-4 CREA神田2階「神田T-space」
JR「神田駅」徒歩2分
MAP: https://maps.google.com/maps?q=35.692145,139.772291
参加費:正会員は会場使用料金を頭割り負担願います。外部の方は無料
※ご参加にあたり予約や事前申し込みなどは必要ありません

 〈内容〉
映画『国民の創生』上映会
監督・脚本:D・W・グリフィス
撮影:G・W・ビッツァー
衣装:ロバート・ゴールドスタイン
出演:リリアン・ギッシュ エルマー・クリフトン ラルフ・ルイス
1915年 アメリカ映画 188分
(あらすじ)
南北戦争前、南部のキャメロン家と北部のストーマン家は、立場を超えて親しい友情で結ばれていた。しかしその絆を南北戦争が引き裂く。そして戦争が終わり、やっとアメリカが再び一体となろうとする気風が生まれてくる中で、それを破壊し、新時代のアメリカを「自分たちの支配下」に置こうとと暗躍していたのは、奴隷身分から解放された黒人たちであった……。
※上映後に本会および江東映像文化振興事業団さまメンバーによる解説・トークを行う予定です。

以上どうぞよろしくお願いします。

(事務局)

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